日本国内における”第4のECモール”「Wowma!」とは一体なにか!?
皆様はインターネット上の仮想商店街こと”ECモール”というものをご存知でしょうか?
日本国内で言うと「Amazon.co.jp」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の3つのモールが定番となりますが、現在これらのモールと併せて検討されるようになってきているのが、KDDI・KDDIコマースフォワードが運営するモール「Wowma!(ワウマ)」です。
今回は、定番の3つ以外のモールとして、”Wowma!の特徴”や”メリット”、そして”出店方法”や”コスト感”、”注意点”などをまとめていきたいと思います。
目次
Wowma!とは一体なにか?
まず「Wowma!」とは、2017年1月30日に「auショッピングモール」と「DeNAショッピングモール」が統合して生まれたショッピングモールを指します。
その特徴をまとめると、以下の通りです。
(元となった「auショッピングモール」「DeNAショッピングモール」の影響と思われる)
◎メインのユーザー層は20~40代、ファミリー層は20代後半から30代以上
◎30代:女性31%・男性29%
◎40代:女性24%・男性31%
他のモールに比べると”若い世代が多く”、男女差が小さいと言えるのではないでしょうか。
上記のユーザー層に合致する商材を扱うのであれば、Wowma!出店は検討する価値はあると思います。
KDDIグループの力を活かした”積極的なプロモーション展開”
「Wowma!」誕生以来、”KDDI、KDDIコマースフォワードを筆頭に”KDDIグループはそのつながりを活かした、”積極的なプロモーション”を行っています。
まず、ユーザーにとって、”モール利用のモチベーションの一つとなる”「ポイント」。「Wowma!」では、KDDIサービス利用時に貯まるau WALLETポイントを使うことができ、また「Wowma!」利用でもポイントを貯めることもできます。
さらに、auユーザーに向けて”ギガデータのプレゼント”を始め、”セールやクーポン券”、”ギフト券のプレゼント”を行っています。
また、auのCMでも有名な「三太郎の日(3のつく日)」と”連携したクーポンを発行”し、この効果で3のつく日はモールの売上が平常時の約10倍になるなどの効果が出ています。
こうした施策により「Wowma!」のユーザーが増えるれば、EC事業者にとっては、「Wowma!」へ出店するメリットが大きくなっているわけです。
また、”「Wowma!」では、購入につながる見込みの高い顧客へのアプローチに力を入れている”ようで、転換率も上昇しているとの話も聞きます。
流通規模に関しては、多い年で1年で152%の成長、毎月1,000店舗以上の新規出店もあるようです。
Wowma!への出店方法とは?
ユーザー数の増加と並行して、出店数の拡大も重要な項目と言えます。Wowma!への出店は、現在、「シンプル出品プラン」と「コミコミ出店プラン」の”2つのプラン”があります。それぞれのプランの料金体系は以下の通りです。
コミコミ出店プランの方が、手数料がまとめられており、お得になるケースが多いようです。また、いずれのプランも出品数50,000品までを対象としており、50,000品以上になる場合は出品数上限オプションを利用する関係で、別途料金が発生します。
◎決済手数料:3.7~4.7%
◎ポイント手数料:1.0%
◎ポイント手数料:1.0%
なお、成約手数料は、月の売上によって変動し、商品カテゴリによっても違っています。
また、月の売上ごとの手数料は以下のようになっています。
◎~300万:4.2%~6.5%
◎~500万:3.6%~6.5%
◎~1000万:2.9%~6.5%
◎~5000万:2.5%~6.5%
◎5000万~:2.0%~6.5%
◎~300万:6.7%~9.0%
◎~500万:6.1%~9.0%
◎~1000万:5.4%~9.0%
◎~5000万:5.0%~9.0%
◎5000万~:4.5%~9.0%
上記の表を見て分かるように、いずれのプランでも、”売上が上がるごとに手数料率は低くなっていきます”。
内訳としてチケット・金券・カタログギフト」の手数料率が最も高く、”またこのカテゴリでは売上による手数料率の変動はありません”。
一方、手数料率が最も低いカテゴリは、「テレビ・オーディオ・カメラ・ゲーム機・ゲームソフト・家電・パソコン・PC周辺機器・腕時計・楽器・音楽機器」です。
支払いサイクルについては、月末締めの翌月末払いで、口座からの自動引き落としになります。
アマゾン、ヤフーへの出店と比較してみる
「Wowma!」の出店プランは、おそらく”アマゾンやヤフーの出店プランを意識しているのではないか”と考えられます。
◎大口出品サービスの料金は、「月額4,900円+販売手数料」
◎販売手数料は、販売成約時にのみ発生、また商品価格に商品カテゴリごとに設定されているパーセンテージをかけたものになる。
「販売手数料のパーセンテージは、8%~15%(Kindleアクセサリは45%)」
ただし「Tポイント原資負担」と、決済方法ごとに手数料が発生。
「Tポイント原資負担」は2.5%~16.5%(任意で上乗せできる)、決済手数料は大まかに以下の通り。
◎クレジットカード決済:決済金額の3.24%(非課税)
◎モバイル支払い(キャリア決済):決済金額の4.48%(税別)
◎モバイルSuica決済:決済金額の3.6%(税別)
◎コンビニ決済:150円/件~300円/件(税別)
◎銀行振込決済(ペイジー):150円/件(税別)
◎Yahoo! マネー/預金払い:決済金額の3.0%(税別)
また、アフィリエイトを利用するのであれば、そこでも別途料金が発生します。
上記の「アマゾン」「ヤフー」の出店プランを見た上で、「Wowma!」の出店プランを見てみると、特にコミコミ出店プランでは、両社のプランよりさらに分かりやすく、価格も抑えられるように設定されているようです。
申込から出店までの流れ、必要な時間と審査基準について
「Wowma!」の出店は、ウェブから申込を行い、必要な資料を送付すると、審査が行われ、5営業日以内に結果がでます。
申込時に必要な資料は以下の通り。個人事業主でも、”必要書類を提出すれば出店が可能”です。
☑申込者と同一の銀行口座情報
☑印鑑登録証明書
☑住民票(個人事業主のみ)
☑履歴事項全部証明書(法人のみ)
また、申込後に取得3ヶ月以内の住民票(個人事業主)と、同じく取得3ヶ月以内の印鑑証明書を送付する必要があります。
審査が通れば、必要書類に記入後、サイトの初期設定に進むことができます。
「Wowma!」のページ作成は、テンプレートを活用してシンプルにできるようになっています。商品点数や、コンテンツをどこまでこだわるかにもよりますが、出店審査から3日~1週間で開店可能です。
コミコミ出店プランの注意点!決済代行会社の審査も必要!?
「Wowma!」への出店は非常にシンプルで、”出品数も1点から可能”なのですが、コミコミ出店プランを利用する場合、注意が必要な点があります。
それは、コミコミ出店プランでは、決済方法として「クレジットカード決済・コンビニ決済・銀行ネット決済・ATM決済・auかんたん決済・ドコモケータイ払い・ソフトバンクまとめて支払い」をまとめて利用できるのですが、そのために別途、決済代行会社の株式会社ペイジェントへ、申込と審査を受ける必要があります。
この申込から審査通過までに、目安として約6週間かかるので、それも入れると「Wowma!」申込から開店までには、最大8週間程度かかる可能性も見ておいた方が良いでしょう。
なお、ペイジェントの審査基準は以下の通りです。
(必須)
☑特定商取引に関する法律に基づく表記がある
☑許認可が必要な商材について、サイト上で許認可の名称・番号などの表記がある
☑取扱が禁止されている商品が販売されていないこと
☑取引商品を合計6品以上、出品されている
(オークション商品は商品審査の対象外。固定価格の出品が必要)
☑商品情報として、商品名、商品画像、販売価格、商品説明書(簡易なものでOK)の確認ができる
(条件必須)
☑申込書記載の「主な取引商品」が複数ある場合は、それぞれが1品以上出品されている。
クレジットカード決済の審査
(必須)
☑決済にかかる手数料を購入者に負担させない
(条件必須)
☑B to B(法人間)のお取引や役務(サービス)提供の決済には利用しない
コンビニ決済の審査
(条件必須)
☑化粧品、健康食品(サプリメント等)においては成分、製造元の記載がある
☑オンライン決済以外(FAX・電話・メールでの注文)の注文には利用しない
☑決済にかかる手数料を購入者に負担させない
☑加盟店様に在庫がない産地直送品や受注生産、メーカー直送品の決済には利用しない
☑海外への発送には利用しない
※必須:条件を満たしていない場合、審査が通過しない
※条件必須:条件を満たしていない場合、一部クレジットカードやコンビニにおいて審査が通過しない場合がある。(あくまでも目安なので詳細は別途相談)
コミコミ出店プランを利用する場合は、以上の条件も満たすようにあらかじめ準備しておくことで話をスムーズに進めましょう。
ということで、今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとございました!