中古車転売とはなにか?
今回は、今までで一番毛色の違う商品の転売について紹介して生きたと思います。それは「中古車」です。「そんなあからさまな高額商品、転売が可能なのか」等々思われる方もいらっしゃるでしょうが、今回はそう言った方々にも中古車転売がどのようなものなのかをご理解いただけるよう紹介していけたらと思います。
中古車転売とは?
まずは、今回紹介するものがどういったものか簡単に説明していきたいと思います。
中古車転売とは、読んで字の如く「高額で売れそうな中古車を仕入れて販売、それによって利益を得る」ことを指します。基本的な仕組みや流れについては、本やDVDといった他ジャンルの転売とそう大きな違いはありません。
この中古車転売には、大きく分けて「国内転売」「輸出転売」「輸入転売」の3種類が存在し、読んで分かるようにそれぞれ仕入先や転売先が違うのが特徴です。
これを簡単にまとめると以下の通りです。
☑国内転売…国内で仕入れた中古車を国内で転売することを指す。
☑輸出転売…国内で仕入れた中古車を海外へ転売することを指す。
☑輸入転売…中古車を海外から仕入れて国内で転売することを指す。
ただし、今回の記事では初めての方でも比較的始めやすい国内転売についての紹介をしていきたいと思います。
中古車を扱う場合のメリット・デメリット
次に、実際に中古車を扱った場合のメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
メリットについて大まかにまとめると、以下の通りです。
☑ハイリターンを狙える
→ご存知の通り、転売は扱うジャンルによってその利益率が大きく変わってくる。例えば、利益率が低い商品を転売する場合は、利益を得るためにそれなりの数を販売する俗にいう薄利多売が必要になる。
その点、今回紹介する中古車では他ジャンルと比較しても1点当たりの販売額が高額なものになるのは火を見るよりも明らかだろう。つまるところ、先に述べたような数をこなさずとも利益を得やすいという分かりやすいメリットが強み。扱う中古車がもしも人気の車種であるならば、そこから更なる利益が見込めるのも魅力的と言える。
☑保管場所の代金が駐車場代だけで済む
→一見、高い買い物とも言える中古車だが意外なことに保管にかかるだ金額が他のジャンルより安く済む特徴がある。例えば、他のジャンルで10万円分の仕入れをしたとしよう。それが本や家電なら在庫の保管にそれなりのスペース、或いは倉庫代を支払わないといけないが中古車の場合、大まかに言ってしまえば必要となるのは駐車場のみである。ここから分かるように、保管にかかる必要経費等は中古車の方が結果的に安く済むのである。
☑値崩れを起こしにくい
→これは中古車転売特有のメリットとも言えるものである。一般的な商品はどうしても相場の変動が大なり小なり起こるため、結果的に値崩れして損をするリスクが付いて回る。しかし、車の相場は意外なことにあまり変動しないのである。これが有名な車種であったなら、ほぼ変化しないと言っても差し支えないだろう。そういった理由から、銀行でも車を担保にすることで資金を借りられたりするのである。これについては、他のジャンルの商品ではできないため、車のみの特権とも言える。
次に、デメリットについて大まかにまとめると、以下の通りです。
☑赤字リスクが他ジャンルと比べ大きい
→この転売で最大のリスクは赤字になることである。自分が思うような価格で売れなかった、或いは仕入れ値そのものが高くついて赤字になってしまった等々、赤字になる理由はそれこそ多岐にわたるだろう。たとえ車の仕入れ値が安く済んでも、仕入れ先が遠く離れている場合、代わりに送料が高くついてしまう。そういった理由から、本格的に中古車の転売を行うのであれば、まずは仕入れ先に困らない地域に引っ越すことも検討しなくてはならないのである。
また、ネットで仕入れる場合に注意が必要なのは、事故車かどうかの確認である。仮にそれを知らずに転売した後に発覚した場合、責任は全て自分に来るので必ず確認のうえで購入することを忘れてはならない。
☑管理にあたり、駐車場・まとまった資金が必要
→この転売では、中古車が売れるまでの間保管しておく場所が必ず必要になる。人によっては空いている敷地に停めておくだけで済む話ではあるが、マンションなどの集合住宅に住んでいる人の場合やそもそも駐車スペースがない人の場合、個別に借りるなどして事前に用意する必要がでてくる。また、中古車の仕入れでは原則として現金が必要になる。つまり、駐車場代に加え肝心の仕入れで必要となる資金も用意しないといけないのである。
上記のことから分かるように、もしも中古車転売をはじめるのであれば事前に十分な資金と管理できる駐車場を確保が済んでから実行に移す必要があることを忘れてはいけない。
☑思わぬところからトラブルに繋がる可能性がある
→中古車転売では、仲介業者が存在しないため何かトラブルが起こった際には、自分と相手とできちんと話し合ったうえで解決する必要がでてくる。そして、この転売で起こりやすいトラブルはいくつかあるのだが、その内でもよく聞くものを挙げるなら、「販売後に故障や不具合などが発見される」ケースである。
中古車とはいえ車、購入者側からしてみれば決して安い買い物ではないのは誰が見ても分かることである。なので購入したはいいが、思うように動かないような事態に陥ればそれなりの対応を売り手側に求めてくることは当然と言えるだろう。このトラブルを可能な限り回避するのであれば、仕入れの時点で入念なチェックを心がけることだろう。たとえどんな小さなことでも、この段階で何らかの不具合が確認された場合は、その情報を必ず明記しておくことが重要なのである。(事前に知っているかどうかで大きく違うため。)
また、中古車を購入する人の中には既に生産が終了しているような車種を探している人も一定数存在する。
本来であれば、できるだけ問題のない中古車であることが理想ではあるが、上記のような希少な車の場合、多少の不具合があろうと購入を決めるケースも稀にある。そういった理由から、万が一にもトラブルが起きてしまった場合に対応できるよう、予め考えておくことが自分のためにも必要なのである。
以上が、中古車転売に於けるメリット・デメリットについてでした。
そもそも、中古車転売は、扱う商品が商品なだけに他と比べるとどうしても動く金額が大きいイメージが先行しがちな人がいるのではないでしょうか?また、そういった理由で個人でもできるのかどうか不安を抱く人も決して少なくはないでしょう。しかし、いざ蓋を開けてみると「自分の予算に応じた選択ができる」といった特徴があったりするのです。
中古車転売で必要となるものについて
最後に、この転売で必要となってくる、または事前に準備するものを簡潔に紹介していきたいと思います。
それらを大まかにまとめると、以下の通りです。
☑古物商許可の取得
☑中古車を管理するための駐車場
☑仕入れに必要な資金
☑車庫証明
☑印鑑証明
☑自動車検査証
☑自賠責保険証明書
☑自動車税納税証明書
☑委任状・譲渡証明書
☑印鑑証明書
☑リサイクル券
少なくとも中古車の仕入れから販売を行うにあたり、上記に挙げた書類が必要となってくるので事前に準備をするようにしましょう。
このように、中古車転売は1回の利益が大きい分、リスクや必要な書類等の準備が大変な面もありますが車が好きな方には魅力的な商法ではないでしょうか?今回の記事で少しでも中古車転売についてご理解いただけたのならば幸いです。
ということで、今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとございました!