せどりで「レコード」を扱う場合のポイント
音楽や映像関連がネット配信中心になって久しい昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?割と紹介する頻度が高めなニッチなせどりシリーズですが、今回も例に漏れず大分アレな題材になります。今回は「レコード」に関するお話を紹介していけたらと思うのでよろしくお願いします。
レコードってなに?
レコードのせどりに関するお話に移る前に、まずはレコードに関して簡単にご紹介していきたいと思います。
レコードとは、正式名「アナログレコード」と言うもので、recordを日本語に訳すと「記録」を意味します。つまりは音楽信号をアナログのままレコードに刻むものを指示してこう呼ぶそうです。
せどりでレコードを扱う場合のメリット・デメリット
次に、せどりでレコードを扱った場合のメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
メリットについて大まかにまとめると、以下の通りです。
☑レコード好きにとっては天職?
→このせどりは、レコードが好きな人にとっては始めやすい部類のせどりである。恐らくこのせどりを始める方の多くは、CD音源よりもレコードの音のほうが好きであり、かつ自分でもレコードを集めているようなその道に通じた人が多いのではないだろうか。逆にそういった方のほうがレコードのせどりで稼げる可能性は高いと思われる。(つまるところ、レコードに関して興味がない人には向かないとも言える。)
そもそも、レコードを購入する人は得てしてマニアックなオーディオファンの比率が高い傾向にある。言ってしまえば、生半可な知識や付け焼き刃ではレコードせどりで利益をあげるのはとても難しいとも言える。特に苦戦を強いられるであろう商品のリサーチに関しては、上記に挙げた方でないと突破は厳しいのではないだろうか?
逆に捉えれば、レコードに興味さえあれば、いずれはリサーチに関しても楽しくなってくると思われる。また、自分の興味があるものや、持っている知識を活かせたうえで購入してもらえるのなら、やりがいにも繋がる筈だ。そういった意味でも、レコードが好きな人にとって、このせどりは趣味と実益を兼ねた遊びの延長戦とも言えるのである。
☑競合相手が非常に少ない
→皆様もご存知の通り、せどりにはさまざまなジャンルがある。その中でも、ことレコードせどりに参入している方々は、他のジャンルと比較しても圧倒的に数が少ない文字通りの少数派と言える存在である。そのような理由により、競合相手が少ないので価格競争がほぼ皆無という大きなメリットがあるのだ。
ただし、新規参入者が少ないことに比例して、ニーズも少ないというのは変えようのない事実だが、今の時代インターネットを介せば全国津々浦々に販売することができるため、少ないニーズであっても、上手に取り込むことができれば、それなりに利益をあげることも可能だったりする。
ようは、競合相手が少ない市場な点を活かして、やり方によっては市場の独占も夢ではないのは他ジャンルにはない大きな魅力と言えるだろう。
☑プレミア化により利益率が高い
→レコードせどりは、意外かもしれないが利益率が比較的高いジャンルだったりする。
レコードという商品は国内盤、或いは海外盤でも、プレミア化して高値がつく商品が数多くあり、そのプレミア化したレコードを仕入れることができれば、その数だけ結果的に利益につながるのである。
また、現在では殆ど手に入らない希少なレコードも多く、その中でもコアなファン層がいる商品に関してはプレミアがつきやすいため高値で売れる可能性が上る。このジャンルに限ったことではないが、せどりの基本である「安く仕入れて高く売る」機会が意外と多いため、上手にやれば高い利益率に期待が持てる。
次に、デメリットについて大まかにまとめると、以下の通りです。
☑仕入れ先でつまずく可能性がある
→メリットの項目でも分かる通り、商品数が多いレコードではあるがその反面、仕入れ先が少ないというデメリットも存在する。また、昨今のレコード需要によるものか新譜のレコードが出ても、その発売数は非常に少ないため大量に仕入れるといったことは現実的に考えて不可能である。そして、大量仕入れが不可能ということは、相対的に利益も上がりにくくなるということである。
そういった理由により、このせどりで主に狙うのは古いレコードや、中古品のレコードということになる。
また、レコードの仕入れ先に関しては、中古CD・レコードを扱っているハードオフのような店舗がメインとなる訳だが、残念なことに国内ではレコードの取り扱いがあるその他の店舗や、オンラインストアはどうしても少ない傾向にある。それでも、中古品をネットで仕入れるという手段もあるにはあるが、そもそもネット市場に出回っているレコード数自体が少ないこともあり定期的に仕入れて販売、利益を上げていくことは現状難しいと言わざるを得ない。
また、これが地方の場合は中古CD・レコード店そのものが更に少なくなるため、仕入れの時点で苦労するのは避けられないだろう。
余談だが資金や時間に余裕があるのなら、「海外に直接出向いて大量に仕入れる」なんて力業も考えられるが、運搬に関してのリスクが大きくなるため悩ましいところである。
☑専門知識の有無でせどりに多大な影響が出る
→非常に難しい話ではあるが、例えばレコードは同じ楽曲、かつ同じレーベルであっても[keikou]高値がつくものとそうでないものとがある。[/keikou]例を挙げると、一見似たようなジャケットであっても、イギリス盤とアメリカ盤の違いなど素人では判断しかねる部分で価値が変わってくる、或いはレコードの音自体に若干の違いがあったりするのである。
先に述べたうような理由もあって、実際にプレミア商品を狙ってリサーチや仕入れをする際には、それらの違いを見極めるための専門的な知識が必要になるのである。
以上のことから分かるように、この専門知識のあるなしがレコードせどりにおいては生死を分けると言っても過言ではないため、利益をあげるうえで絶対に外せない大きなポイントとなる。
以上が、おおまかなレコードせどりにおけるメリット・デメリットとなります。
また、デメリットには他にも商品数の多さに始まって、レコード本体やカバーのダメージ具合、果ては在庫の保管方法等の他ジャンルと比較してもなかなかに難しいと言える問題があるため、やはりそれ専門の知識がないと取り扱うのは厳しいというのが個人の見解となります。
今回のまとめ
レコードせどりの大まかなメリット・デメリットについて多少なりともご理解いただけたと思うので、最後に今回のまとめをしていきたいと思います。
メリット・デメリットを見ていただいて察した方もいらっしゃるかもしれませんが、結論から言いましょう。このせどりで利益をあげようとすると、他のジャンルに比べ専門知識を必要とする度合いが圧倒的に高いことが分かります。つまるところ、このせどりを満足に行うには非常に膨大な専門知識を正しく頭に叩き込むという鬼のような前提条件がある訳です。しかもたちが悪いのが、これらをクリアしてもようやくスタートラインだというのだから、質の悪いいたずらの方が幾分かマシかもしれませんね。
と言っても、本当にその道に通じていて専門的な知識をお持ちの方であれば記事にもある通り、趣味の延長線で利益を上げることも夢ではないでしょう。その辺りを加味したうえで、このせどりに挑戦するかどうかを決めるのがベストではないでしょうか?
ということで、今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとございました!