無在庫転売を徹底解説!メリット、デメリットとは?
皆さんは「無在庫転売」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは文字通り、”在庫を抱えることなく商品を販売する”手法を指します。今回の記事では、そんな「無在庫転売」について”どのような仕組みやメリット・デメリットが存在するのか”を中心に紹介していきたいと思います。
目次
無在庫転売について
まずは「無在庫転売」の仕組みそのものに焦点を当てて紹介していきましょう。この手法は、簡単に言ってしまえば”手元に在庫がない商品にも関わらず、さも在庫があるように見せて出品する”ことを指します。
例えば、海外版のAmazonで”日本では珍しい商品”をリサーチして、それを日本版のAmazonに出品したとしましょう。該当の商品の購入が確認出来たら、”海外版Amazonでそれを仕入れ”て改めて購入者に発送する訳です。(この時、海外から仕入れる際にかかる必要経費の諸々を必ず出品する商品に上乗せすることを忘れないように!)
また、今回は分かりやすく「Amazon」で例えてみましたが、出品するプラットフォームは”必ずしもAmazonにこだわる必要はない”ので注意してください。
無在庫転売のメリットについて
次に、無在庫転売のメリットについて紹介していきましょう。大まかにまとめると、以下の通りです。
☑在庫を抱える必要が皆無
こと物販において、”これ以上のメリットはない”と断言しても良いでしょう。
通常の物販であれば、その性質上”どうしても在庫を抱える必要がある”ので、「商品の保管等にかかる費用」などのリスクがあります。その点、この「無在庫転売」はその名が表す通り”在庫を抱えるといった作業工程が存在しません”。当然、先に述べたようなリスクについても皆無となるので相対的に”精神面にかかる負担も軽減される”のは無在庫転売ならではのメリットと言えるでしょう。
☑取り扱う商品の種類が豊富
在庫を抱える必要がない点や、大手通販サイトから仕入れを行う性質上、スマホケースや雑貨類など”幅広い商品を取り扱うことが可能”になるのも”無在庫転売の魅力”と言えるでしょう。
また、先にも述べた通り”出品した商品の購入が確認できた時点で、初めて該当商品の仕入れへ移行する”うえ、仕入れ先が多岐に渡るため在庫切れを起こしにくい点もメリットとなります。
☑金銭面でのリスクが他に比べ少ない
この手法は、準備にかかる”初期費用が他に比べ少ない”ため、手持ちに不安がある方でも最低限の準備さえできていれば誰であれ始めることが可能です。
先にも述べたように、商品の保管等が必要ないうえ、購入の都度仕入れを行うため「仕入れの支払いを売上金確定の後に持ってくることが可能」となります。これにより、なにかと問題になるキャッシュフローの面が圧倒的に改善される点も大きなメリットと言えるでしょう。
無在庫転売のデメリットについて
次に、無在庫転売のデメリットについて紹介していきましょう。大まかにまとめると、以下の通りです。
☑競合相手が非常に多い
無在庫転売は”初期にかかる費用が少ない”という性質上、誰でも気軽に始められる手法です。つまり裏を返せば、その分”競合相手の数もそれに比例して多い”ことに他なりません。
そういった理由に加え、同じようなノウハウ・ツール・商品を取り扱うこともあり”結果として購入者が分散、価格競争へと発展”して利益率に多大な影響を及ぼす恐れがでてきます。(市場の飽和が早く、俗にいう薄利多売へと繋がる)
また、仕入れ先を他と違うものにする(海外版のAmazon→タオバオ等の中国サイトなど)ことで、市場の飽和と言った問題点を回避することも一つの手と言えます。
☑アカウント停止の危険性が伴う
無在庫転売はその性質上、「在庫切れによる商品のキャンセル」「商品の納期が遅くなる」等のリスクを内包しています。これは、”商品のキャンセル率”や”発送の遅延が多くある”場合に、アカウントが停止する恐れがあるAmazonでは一番注意が必要な項目となります。(基本的に在庫を抱えているわけではないので、”在庫切れに気づかない”→”注文のキャンセル”に繋がってしまう)
なお、この問題は”専用ツールの導入”で在庫・価格の更新等ができるようになるので、それだけである程度のリスク低減が可能と言えます。また、途中で商品の一部をFBA販売へ切り替えることで販売アカウントの強化を行い寿命を延ばす措置を取ることも大切です。(基本的にAmazonでの無在庫は、”FBA販売と比較するとアカウントパフォーマンスが低下する傾向”にある点、また”FBAでの商品販売を推奨している”面からも、上記の措置を取ることは重要と言える)
☑取り扱う商品点数が多くなってしまう
この点は無在庫転売のメリットとして紹介しましたが、視点を変えると大きなデメリットにもなってしまいます。こと無在庫では、マイナーな商品も取り扱かうことも多く”相対的に商品点数が多くなる傾向”にあります。それはつまり、在庫管理にかかる時間や作業量が膨らむことに他なりません。
そのため、販売がある程度軌道に乗った時点で”ツールの導入”や”業務の委託”等でしっかりと対策を取るよう心がけましょう。
無在庫転売をするにあたっての問題点について
本項では、無在庫転売をするにあたって「これだけは注意しないといけない!」といった内容をいくつか紹介していきたいと思います。
納品書の混入はNG
無在庫転売を行ううえで、Amazonから商品を仕入れている方は、多々いらっしゃると思います。ただ、ここで注意が必要なのは”Amazonから直送で商品を配送している場合”です。これでは、商品に”Amazonの納品書が同梱されてしまう”うえ、商品の箱もAmazonのロゴがはいっているためクレームに発展する危険性があります。
この問題の対策として、”仕入れた商品の配送先を自宅にする等して、客先へ配送するまでにワンクッション置く”手法があります。ただ、この手法では客先に商品が届くまでに若干のラグが発生するうえ、箱の詰め替えや配送の手続き・それに伴う手数料等がかかってしまうため、その点には注意が必要です。
アカウント停止のリスクについて
これについては、利用するプラットフォームによって無在庫転売を規約で禁止しているところもあるので、最悪”アカウントの停止”も視野に入れる必要があります。
例えば、メルカリならどうでしょう。そもそもメルカリは、個人間での取引をメインとしたプラットフォームです。そのため、業者の介入はもちろん、無在庫での商品出品等も規約上で禁止されています。
また、メルカリに限ったことではありませんが仮にアカウントが停止になった場合、”そのプラットフォームでの取引が今後一切禁止となる”うえ”資金を凍結される”といったリスクも考えられます。それを回避できるよう、あらかじめ複数の販路を確保しておくように心がけましょう。
ということで、今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとございました!